シルクとは?
シルク繊維 蚕が吐き出した繭糸は2本の繊維(フィブロイン)を水溶性のセ
リシンというタンパク質で束ねた状態の構造になっています。この
セリシンを取り除き、フィブロインをバラバラにすることで、普段
私たちが目にするしなやかで、光沢あるシルクが生まれます。
 1つの繭糸から生まれたフィブロインは約1,500mというど
んな天然繊維よりも細く、長い繊維です。更に1本のフィブロイン
の中には100本前後あるフィブリルというもので構成されています。

               s:セリシン :フィブロイン
 ■ 白化現象はなぜ起こるのか?
 この剥き出しになったフィブロインが着衣や、洗濯することで直接摩擦されます。 このフィブロインはフィブリルが細く撚り合わされた構造(ロープのイメージ) になっているため摩擦されることで、フィブリルが毛羽立ち、切れたりするのです。 こうなることで、繊維表面で乱反射が起こり、実際の色とは異なり、これがシルクの白っぽく 見えてしまう現象となるのです。この現象のことを白化現象と言います。 白化現象はシルク以外にも、綿、レーヨン、麻などでも起こりやすい現象です。
▲ページのトップへ